貧困の緩和
1日1ドル25セント未満で生活している人の数は、世界で14億人に上り、その多くが農業に生計を頼っています。これらの人々は、土地を開墾して農地にするよりほかに選択の余地がほとんどなく、その過程で木を伐採して薪木にしたり、闇市場で材木を不法に売るなどして、しばしば本来の価値よりもはるかに低い値段で林産品を市場に送り込んでいます。しかし、この破壊的な生業から得られる収入は低く、貧困からの脱却に十分な収入をもたらすことはほとんどないため、問題を永続させるのみです。
私たちの活動
レインフォレスト・アライアンスでは、貧困に苦しむ家族や地域共同体に対して、代替策をもたらさないまま、単に斧を振るなと言うわけにはいかないと考えています。私たちは認証活動を通じて、持てる自然資源を管理するためのツールと専門的な知識を、農園主や森林管理者に提供しています。環境・社会・経済面の厳格な基準を満たした農園や森林は、レインフォレスト・アライアンス認証マークを使用して、製品を差別化し、新市場を開拓し、価格交渉力と貸付や掛け売りの信用力を高めて、貧困から抜け出すのに役立てることができます。こうして収入を高める結果、経済的に安定した未来に対して、より多く投資ができるようになります。
観光業の分野では、先住民グループや地元共同体と協力して、ロッジやその他の観光業を興し、持続可能な方法で運営するのを支援しています。このような事業を通じて、地元の人々は、森林破壊に代わる経済的に有効な収入源を得ることができるからです。レインフォレスト・アライアンスは、研修と検証を通じて共同体とその周辺地域にまで経済効果を波及させ、観光業の事業者に対して地元の人々の雇用や、地元企業からの商品やサービスの調達を奨励しています。
活動実績
- レインフォレスト・アライアンス認証を取得した農園では、従業員が相応の賃金を得て、相応の住宅に住み、医療サービスや子供のための教育を受けることができます。
- 持続可能な観光業の主な目標のひとつが、観光地の内外に住む人々に職をもたらすことです。2007年と2008年にレインフォレスト・アライアンスが検証した観光事業体では、フルタイムおよび季節雇用従業員の90%が地元の人々で構成されています。
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1日2ドルの給与は、西側諸国のほとんどの人にとって低く聞こえるかもしれませんが、発展途上国では、貧困水準を上回る賃金の目安とされています。レインフォレスト・アライアンスが認証または検証した事業体では、ほぼすべての従業員が1日2ドル以上の賃金を得ています。業界ごとの内訳は、以下のとおりです。
- レインフォレスト・アライアンス認証農園では、フルタイム従業員の98.9%が1日2ドル以上の賃金を得ています。
- 森林管理協議会(FSC)/レインフォレスト・アライアンスの認証森林事業では、フルタイム従業員の100%が1日2ドル以上の賃金を得ています。
- レインフォレスト・アライアンスのプログラム実施国のうち4カ国では、観光業の従業員の100%が1日2ドル以上の賃金を得ています。
- レインフォレスト・アライアンス認証農園では、2万8,534人の子供たちが、奨学金、寄付物資、学校への入学など、何らかの教育支援を受けました。
- レインフォレスト・アライアンス認証農園では、一般に生産量が増加し、品質と効率が向上することから、労働者の不満が減少します。2008年の調査では、認証取得に向けて努力中のエルサルバドルの農園主グループが、生産性が前年比平均76%向上したと回答しました。
レインフォレスト・アライアンスの活動
森林の維持保全 |
気候変動への取り組み |
野生生物の保護 |
貧困の緩和 |
事業慣行の転換 |
