「レインフォレスト・アライアンス認証」と「フェアトレード認定」の違い

レインフォレスト・アライアンスとフェアトレードは、どちらも発展途上国の農家や農業労働者の生活向上に向けて努力を重ねている国際組織です。レインフォレスト・アライアンス認証マークは、コーヒー、バナナ、生花、植物など様々な農産物のほか、材木、紙、その他の森林資源製品に付けられています。一方、フェアトレード認定ラベルは、お茶、砂糖、コーヒー、バニラをはじめ多岐にわたる農産物に付けられています。レインフォレスト・アライアンスとフェアトレードは、似たようなミッションと目標を掲げていますが、活動の重点項目や戦略においては違いがあります。

Rainforest Alliance Certified Seal

フェアトレードのラベル認定基準は、世界最貧国の貧困問題に取り組み、生産者に価格保証を提供することによって力を与えることを目的として、策定されています。一方、サステナブル・アグリカルチャー・ネットワーク(SAN)の包括的な基準を満たした農園に認められるレインフォレスト・アライアンス認証は、製品がどのように取引されるかよりも、むしろ農園がどのように経営管理されているかを重視しています。SANの基準は、サステナビリティのあらゆる側面(社会、環境、経済)に目を向けていて、農家が自らグローバル市場で交渉するための知識とスキルをもたらします。レインフォレスト・アライアンスの認証制度に参加する農家は、賢明な方法で事業を拡大させる術を学びます。それはすなわち、今日の収入を増やすと同時に、肥沃な土壌や自然資源を守ることで、明日の子供たちが活用していけるようにすることを意味します。

Woman Harvesting Flowers

SANの基準は、サステナビリティの3つの側面に同等の重きを置いていて、どれか1つ(例えば経済など)を他の側面よりも重視することはありません。切り離して考えることのできない三つ巴の輪のような、環境、社会、経済の持続可能性という理念に基づいて、策定されているのです。SANの基準には、今日存在する環境基準でも最も包括的な内容が盛り込まれていて、環境の持続可能性にまつわるあらゆる側面がカバーされています。土壌と水の保全、野生生物と森林の保護、プランニングとモニタリング、責任ある廃棄物処理、危険な農薬の禁止、遺伝子組み換え作物の禁止などです。さらに、SANの基準は、国際労働機関(ILO)が指摘している様々な労働者保護の問題にも及んでいて、これには、団結の権利、安全かつ清潔な労働環境の権利、国内最低賃金の権利、尊厳ある住居(飲用水を含む)の権利、そして労働者本人と家族が医療を受けられ、また子供が無料で教育を受けられるようにすることなどが含まれています。また、レインフォレスト・アライアンスの活動に参加する農家は、生産性向上やコスト管理の方法も学び、高い市価を付けられる高品質の作物をしばしば生産しています。

Fair Trade Seal

レインフォレスト・アライアンスは、小さな協同組合から大規模なプランテーションまで、様々な規模の農家と一緒に活動を進めています。大勢の労働者を抱える大規模なプランテーションとの協力を選ぶことにより、最貧の人々のニーズに応えられるのです。こうした人々は、自分の土地を持たず、なかには大きなプランテーションやエステートを渡り歩く季節労働者もいます。レインフォレスト・アライアンスの基準は、貧困を減らし、より良い雇用慣行を大きなスケールで奨励し、そして広大な土地にわたって生物多様性を保護するのに役立っています。例えばコーヒーを取り上げてみると、フェアトレードは、協同組合として運営されている小規模な生産者との活動のみに限られているのです(お茶、バナナ、生花のように大規模なエステートがより一般的な分野では、フェアトレードも大規模農園との活動をしています)。

レインフォレスト・アライアンスでは、企業による自然保護の努力を認めるべきだと考えています。このことから、レインフォレスト・アライアンス認証の原材料を製品の少なくとも30%に使用している企業に対し、パッケージに認証マークを付けることを許可しています。多国籍ブランドの製品の30%が認証製品の原材料を使うようになれば、野生生物と労働者にとって巨大なインパクトを持つ可能性があります。さらに、30%というレベルを認めることによって、比較的小規模な企業もたやすく参加できるようになるでしょう。ただし、透明性は大切にしており、認証製品の原材料割合が90%に達しない製品については、その旨を明らかにパッケージに表示するよう義務付けています。また、参加のためのエントリーレベルとして30%の割合を認めてはいますが、そうした企業が認証製品の割合を増やしていくよう、レインフォレスト・アライアンスは常に働きかけています。

さらに詳しい情報をお求めの場合は、コンシューマーズ・インターナショナルが独立した立場から発行している報告書で、様々なコーヒー認証制度の比較をお読みいただけます。また、コンシューマー・レポートのエコラベル・センターも、レインフォレスト・アライアンス認証とフェアトレード認定をはじめとする様々な製品ラベルを、独立した立場から評価しています。

SAN基準フェアトレード基準の詳細については、それぞれのウェブサイトをご覧ください。