活動効果の測定
レインフォレスト・アライアンスとサステナブル・アグリカルチャー・ネットワーク(SAN)の監査官は、持続可能な基準に則った農園や森林管理の変化をじかに確認しています。例えば、森林面積が増え原生の野生生物種が増加した、高度な安全性対策の義務付けにより労働者の事故件数が著しく減少したなどの事例を、監査官から聞くことができます。とはいえ、こうした事例は動機付けとなる一方で、活動成果を包括的に示すものではありません。レインフォレスト・アライアンスが行っている農業、林業、観光業での活動の影響を真に理解し、定量化するには、補足的な手段が必要です。
この目的のため、レインフォレスト・アライアンスでは、2007年の初めに「評価・研究」プログラムを導入しました。このプログラムでは、次の3つの方法を通じて、活動の影響を評価しています。
- レインフォレスト・アライアンス認証農園、認証森林、および「ベスト・マネジメント・プラクティス」制度に参加している観光事業体から、「グローバル指標」と称する標準化した情報を収集する。
- 付加的な指標や特別計画のための方策、または寄付者からの要求などを受けてグローバル指標が補足された場合に、その「影響観察」(英文)をプロジェクトに取り入れる。
- 大学や研究機関と協力して、特定の種や生態系に認証が与える影響など、活動プロジェクトの具体的な側面を調査する。
レインフォレスト・アライアンスの評価・研究プログラムでは、特に以下での影響を研究し、定量化することを重視しています。
- 水
- 生物多様性
- 環境劣化
- 絶滅危惧種
- 労働者の待遇
- 地域住民の健康
- 共同体が運営する事業の競争力
- 認証または持続可能性慣行の導入がもたらすコストとメリットの総合検証
これら3つの方法を通じて、農業、林業、観光業での活動が社会、環境、経済にどのような効果をもたらしているかを理解したうえで、レインフォレスト・アライアンスでは、その情報を広く開示して、内部スタッフ、サポーター、消費者、批判者、そのほか多数の利益関係者に伝えています。こうして評価・研究チームの収集した情報が、既存のプログラムを改善し、強化することで、新しいプログラム開発を先導する可能性も有しています。