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レインフォレスト アライアンスとは
農園主と労働者を支える
現在、世界のコーヒー生産量は、消費量を上回っています。このことと、政府の規制や供給プロセスが変化していることも相まって、市場は供給過剰になり、値が崩れています。そのため、コーヒー農園は危機的な状況にあります。農園主の大多数が小さな自作農で、ほかの生計手段はほとんど持っていません。農園を放棄するまでに追い込まれた人もたくさんいます。価格が底値をついたため、大規模な農園も、そこで働く労働者たちも、打撃を受けています。世界銀行の推計によると、コーヒー農園の失業者は、中央アメリカだけでも、臨時労働者40万人、常勤労働者20万人にのぼっています。

レインフォレスト・アライアンスの認証を受けることで、農園主は、農場経営改善への手がかりや交渉の切り札を与えられ、プレミアム・コーヒー市場に売り出せるようになるため、世界市場での常軌を逸した価格変動を堪え忍ぶ助けになっています。SANの持続可能な農場経営を実践することにより、農園主は、経費を管理し、効率を上げ、作物の質を向上させることができます。
鳥と豆
コーヒーの栽培は、150年以上も前から、原生の熱帯雨林の中、葉の茂った林冠の下で広く行われてきました。1970年代、農学者たちは、新しい農場システムを推進しました。上空を覆っていた森の木を一掃し、コーヒーの木を一列に密に植え、農業化学品漬けにする方法です。このような単一栽培の農法によって、豆の生産量は増えましたが、環境コストも莫大になりました。伝統的なアグロフォレストリーの農園は、野生生物の良い生息地になっていたのです。新しい単一栽培では、野生生物はほとんどすめず、土壌の浸食が加速し、小川の汚染が進みました。

持続可能な農業ネットワーク (SAN) の生物学者たちの調査によると、レインフォレスト アライアンスの認証を受け、森林の中でコーヒーを栽培している農園は、公園地域との生物豊かな緩衝地帯の役割を果たし、流水域を守り、野生生物の回廊としても機能しうることがわかっています。このような「コーヒーの森」は、薪や、建築材料、薬草、果実、花、蜂蜜などの重要な調達場所にもなります。認証プログラムに参加している農園の多くは、原生林保護区や地域の水源を守っています。なお、認証を受けた農園が、たとえばブラジルのセラードなど、もともと森林生態系ではない地域に位置している場合は、もともとの生息地を保全するように求められます。

コーヒー農園における生物多様性は、見事なものです。エルサルバドルで認証を受けたある協同組合の農園には、100種以上の木が生えています。SANの生物学者たちが調査したところ、希少な鳥、オセロットなどの野生のネコの仲間、葉書ほどの大きさのチョウ、派手な色のカエル、珍しいラン、サル、(かつて)絶滅の危機にあったオオアリクイなど、たくさんの種を発見しています。認証は、コーヒー農園が野生生物の生息地の維持など環境保全を確実に行うようにするひとつの方法です。
「コーヒー公園」を守る
コーヒー農園によって、どれだけの熱帯林が守れるのでしょうか? 世界中のコーヒー農園の面積を合計すると、約1180万ヘクタールになります。これは、ポルトガルの国土面積よりも大きく、イングランドの面積にほぼ相当します。農園のほとんどが、保全の必要性が高いといわれる地域に位置しています。われわれの目的は、農園内の野生生物の生息地を守り、生態系を復元して、できれば森林を再生するような経済的インセンティブを、農園主に与えることにあります。
みんなが得をする
認証システムは、農園の継続的な改善を導き、これに報いるものです。そして、持続可能な農場経営と、コーヒーの品質の向上と結びつけるとともに、自らの責任を果たしている生産者や貿易業者を、責任あるバイヤーや有利な市場につなぎます。消費者は、持続可能性の認証を受けたコーヒー1杯を味わうことにより、農園の家族のくらしを好転させ、熱帯生態系を保全することができるのです。つまり、みんなが得をする絶好の機会が生まれます。
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