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持続可能な農業の横顔 -- チキータがよりよいバナナを収穫
1992年から、バナナ産業を切り開いてきたチキータ・ブランド・インターナショナルは、一度に一つの農場といった形で、徐々に認証を受けてきました。この転換は、レインフォレスト・アライアンスと、熱帯の8カ国の環境グループの共同体であるサステナブル・アグリカルチャー・ネットワーク(SAN)によって導かれました。SANからの監査官は、チキータのバナナ農園が厳格な環境的、社会的基準を順守しているか毎年検査しています。必要条件を満たしている農場は、レインフォレスト・アライアンス認証マークの使用を認められます。
認証プログラムは、歴史的にバナナ農園を悩ませ続けてきた環境問題と貧しい社会的状況に応える形で作られました。20年前、環境への配慮に欠けた農業活動は、中米カリブの傾斜地やコロンビアで、汚染と森林伐採の主要な原因となっていました。生育期のバナナを守るために使用されていた殺虫剤を染み込ませたプラスチック袋は農園近くの川岸にたまり、流れ出た農薬は、魚や他の水生生物の生命を奪い、沈殿物は川を詰まらせ、サンゴ礁を枯らしました。労働者はしばしば長時間の危険な状況での労働を余議なくされ、農園で使用されている農薬による健康被害も起こりました。
これらの問題に対し経済的に実行可能な対策をとるために、レインフォレスト・アライアンスとSANのパートナーは、農園の訪問や、科学者や業界の代表との協議に2年を費やしました。この努力は、バナナ農園における環境的な持続可能性と、社会的倫理を促進するための9つの指導原則の開発という形になりました。この基準は、森林伐採の禁止、「Dirty Dozen(汚れた1ダース)」と呼ばれるリストに載っている殺虫剤を禁止し、野生生物および水と土壌の保護、よりよい給与、安全で気持ちのよい労働環境、組合を組織する権利などを含んでいます。
実を結んだ変革
1992年に、チキータは、コスタリカの2か所の農園でSANの社会的、経済的基準を適用し始めました。こぎつけるまで2年を要したこれらの実験的な認証は、チキータの他の農園の一貫した変革につながりました。かなりの支出により、同社は河川に沿って緩衝地帯を作り、小区画の森を保護し、包装工場からの廃水をろ過するシステムを設置し、ごみの管理法を改善し、すべてのプラスチックをリサイクルし、仕事上の安全性に関するプログラムを作り、労働者の住居、衛生設備や保管設備他の基本的施設を整え、労働者や水生生物に危険を及ぼす農薬の使用を中止し、防カビ剤を毒性の低いものに変更しました。2000年までに、チキータが保有する南米のすべての農園は、レインフォレスト・アライアンスの認証を取得しました。続いてチキータは、 同社の3分の1のバナナを供給している独立した農園が同じ基準を採用するための援助に集中しました。認証は絶え間ない改善を求め、新しい技術や慣習による利益が得られるように基準を除々に厳しくするため、認証農園の状況は毎年改善され続けています。
チキータで15年以上働いている、コスタリカの農園マネージャーラウル・ゴメス氏によると、認証基準の改善は、社会的な革命と同様でした。同社に勤務している間、ゴメス氏はいくつかの同社農園の認証取得準備を支援し、プログラムの効果を直接目撃しています。「チキータの基準採用ははるか先の変革をもたらした。」とゴメス氏は語ります。「農場の経営だけでなく、労働者の考え方や態度も違ってきた。」
業界の変革
バナナは、世界の果物の中で一番の輸出量を誇り、米、小麦、トウモロコシに次いで4番目の重要な作物であり、大きなビジネスです。 チキータは、北米と欧州で消費されるバナナの約25%を供給する、業界内の巨大企業です。継続して会社の農園を改善することにより、土地の広大な部分と、100以上の地域共同体に目覚ましく前向きな影響をもたらしました。チキータにバナナを供給している独立した農園の認証は、着実に作付面積と対象人口を増やしており、彼らはSANの基準導入による利益を享受しているのです。
チキータは、熱帯の一部を保護し、農園で一年に3000トン使用されるうちの80%の使用済みビニール袋とビニールひもをリサイクルし、水路や公道、住宅や施設の周りに自然の緩衝帯を作るため、約100万本の樹木と低木を植え、約1000ヘクタール(2,470エーカー)の再植林を行いました。同社はまた、約860ヘクタール(2,125エーカー)の土地を天然森林に生き返らせるため、第一次、第二次の森林として手つかずにしています。殺虫剤の使用は厳格に管理されており、農薬を使用する労働者は、保護衣の着用を命じられています。同社はまた、土壌の浸食を減らし除草剤の使用を避けるために、農地の半分以上の日陰に下生えを植えました。労働環境は清潔で安全であり、労働者にはシャワーやトイレ、食事をとる場所があり、家族は、医療、学校、余暇施設などが利用できます。その上チキータは、住宅保有プログラム、環境教育ワークショップ、伝統芸術・手工業といった小規模な商売の促進など、地域の共同体開発計画を進めてきました。同社はまた、梱包工場でのろ過やリサイクルシステムの導入、水使用の80%までの削減を行いつつ、農場の毒性レベルを著しく下げることができる、生物学的管理と新しい殺菌方法の選択を研究しています。
チキータは、生産物に犠牲を払うことなく、環境的・社会的状況の改善ができることを実証しました。チキータが管理していても、独立した農場でも、インフォレスト・アライアンス認証農場は、世界で最も生産性の高い農場の一つです。チキータは主要な改善のために2000万ドル以上投資しましたが、生産コストは1億ドル以上下がりました。
「私たちの農園のモラルと生産性を改善しただけでなく、その過程において資金が節約できた。よりよいやり方を私たちに教え、大きな賞賛に値するレインフォレスト・アライアンスはもちろん、労働者、会社、環境、すべてに利益がもたらされたのだ。」と、チキータ・フレッシュ・グループの企業責任役員のマニュエル・ロドリゲス氏は語ります。
レインフォレスト・アライアンスとの経験に触発され、チキータは全社の管理条例を定め、率直で正直だと広く受け入れられることになる企業責任レポートを発行し始めました。すべての同社の農園は現在、最も厳格で証明可能で広く有効な「社会責任SA8000」の基準に認定されています。チキータはまた、2001年に地域および国際的な団体と、歴史的な労働者の権利に対する枠組みの合意に署名しました。
企業の影響力が増し、企業の責任や透明性に対する重要性も増しています。レインフォレスト・アライアンスとチキータの共同作業は、非営利団体と企業がともに、どのように「誠実さ」に対して取り組むことができるかを表した優れた一例です。このことは、大企業が最終的な損益決算の結果を良くしながら、環境や労働状況を改善できることを明らかにしています。

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