レインフォレスト・アライアンスは、2020認証プログラムの主要文書の公開に続き、生産者と企業が新しいシステムを実施できるようサポート致します。2020持続可能な農業基準には、農場及びサプライチェーンの要件に加え、保証や新技術システムに関する規則が含まれています。弊団体は、農場やサプライチェーンの認証保有者が円滑に移行できるよう促すために、また認証機関のために、そしてこれから認証保有者になろうとする組織が認証プログラムに参加できるように研修プログラムを開発しました。本プログラムは、eコース、オンラインセッション、および対面式セッションの組み合わせで構成されています。
研修:2021年7月以降
レインフォレスト・アライアンスは、2021年7月1日に基準が施行された時から、関係者全員に情報資料を配布し、また研修を行い、2020年持続可能な農業基準を実施し、それに照らして監査を受けられるようにしてきました。
研修内容には以下のことが含まれます:
- eコース(10言語対応)にて、2020持続可能な農業基準の原則と要件について詳しく説明。
- 新しい要件の理解度に関するセルフチェックが可能。
- 旧UTZおよびレインフォレスト・アライアンス認証プログラムからの変更点に重点を置いた、特定の農場要件およびサプライチェーン要件についてのきめ細やかな研修
- 認証保有者の計画をサポートし、新しい基準要件が導入されているかを評価できるように考案された、農場またはサプライチェーンのリスク査定ツール、管理能力ツール及び管理計画など、新しいツールの使用に関する手引き書及び徹底した研修
- 登録、認証/ライセンス供与およびトレーサビリティ用マルチトレースポータルに関する手引き書及び研修
- 旧UTZ及びレインフォレスト・アライアンス認証から新しい認証プログラムへの移行に関するルールおよび認証保有者の移行をサポートするためのオンラインツール使用方法の説明
- 保証システムの改善重点を置いた、認証・審査規則の説明
- 2020持続可能な農業基準及び保証システムの導入をサポートするための詳細情報と手引き書の提供
地域研修
弊団体のラテンアメリカ、アフリカ、アジアの現地チームは、認証保有者の地域における特定ニーズを満たせるよう、目標を絞った研修プログラムの開発を行っています。レインフォレスト・アライアンスは、主要国の認証保有者に適した研修ができるよう、15拠点のアソシエイトトレーナーネットワーク(ATN)を設立しました。アソシエートトレーナーは、レインフォレスト・アライアンスによって選出され、研修を受けており、認証保有者や認証取得を検討している組織が新しい認証プログラムを実施できるようサポートします。レインフォレスト・アライアンスは、アソシエイトトレーナーネットワーク(ATN)の活動の調整を行い、研修の質を監視しています。アソシエートトレーナーは研修ページに記載されており、関心がある企業はアソシエートトレーナーと契約し、サポートを受けることができます。
ラテンアメリカでの研修
ラテンアメリカでは、レインフォレスト・アライアンスのトレーナー及びアソシエートトレーナーによる研修が開催され、2021年末には、農場内部管理システム(IMS)の管理者及びスタッフの研修が修了しました。
研修は、各国において研修計画の開発・実施・監視を行い、地域のニーズに合わせた研究教材の調整を担う、認証プログラムにとっての主要国の現地研修責任者によってコーディネートされます。現地研修責任者は、その国における研修に関する質問や情報の受付窓口です。パンデミックによる制限のため、研修会はオンラインで行われますが、状況が許す場合は対面方式にすることもできます。
研修を受けるにあたり、参加者は予め農場・サプライチェーンの要件や2020基準の付属文書を読んでおかなければなりません。研修中、教材及びケーススタディの資料が追加配布されます。
ラテンアメリカでの研修の詳細につきましては、Juan Francisco Martinezまでメールにてお問い合わせください。Eメールアドレス:Jfmartinez@ra.org
アフリカでの研修
アフリカでは、研修日程は複数の作物収穫周期に合わせて調整されています。
- コーヒー及び紅茶の認証保有者向けの研修は通常、11月から12月に開催されます
- カカオ認証保有者向けの研修は通常、その年の第1四半期に開催されます
研修は先ず、農場(IMS)管理者とアソシエートトレーナーを中心に行われます。IMSスタッフのための研修は、その後に、アソシエートトレーナーとIMS管理者の双方によって行われます。
ほとんどの国において、研修は(新型コロナウイルス感染症規制の範囲内で)対面式で行われています。但し、例外として、サプライチェーン関係者を対象としたオンライン会議が数回行われます。多くの研修は英語とフランス語の2言語で行われる予定です。
参加者が研修に備えることができるよう、農場要件、サプライチェーン要件、認証・審査規則などの教材や要員については事前に配布されます。
アフリカでの研修の詳細につきましては、Mark Njeruまでメールにてお問い合わせください。 Eメールアドレス:Mnjeru@ra.org
アジア/太平洋地域での研修
アジア・太平洋地域では、インドネシア、ベトナム、インド、スリランカにて早い段階からアソシエイトトレーナーの研修が行われてきました。そのため、2021年にはIMS管理者及びスタッフの研修が可能になりました。2022年には、基準の付属文書や関連するツールについて十分な理解が得られるよう、より徹底したコースを展開していきます。
他の地域と同じく、会議はオンラインで行われますが、状況に応じて、対面式の研修に変更できます。研修を受けるにあたり、参加者は予め農場・サプライチェーンの要件や2020基準の付属文書を読んでおかなければなりません。研修中、教材及びケーススタディの資料が追加配布されます。