レインフォレスト・アライアンスは、活動の効果を監視・評価することを重視しています。私たちの実績を関係者に確実に報告して、プログラムの有効性を継続的に改善していくためです。評価・調査を専門とする部署がこの評価活動を率いていて、主に3つの方法を使用しています。
まずは、現地のプロジェクトや認証、適合審査、検証審査に参加しているすべての農園、生産者団体、森林事業体、観光事業体、森林炭素プロジェクトの基本データを収集します。すべてのプログラムにわたって監視しているデータには、労働者数、収穫量、地理的な位置、保全のために確保された土地の面積などが含まれます。これらを分析したうえで、レインフォレスト・アライアンスのプログラムがどこまで到達しているかを記録し、また私たちと協働している生産者の特性も記録します。

次に、生産方法とその結果の推移をより詳細に理解するため、私たちと協働している農園、森林事業体、観光事業体からサンプルを抽出して集中的な監視を行います。この監視は、通常、ある程度の期間にわたって実施することで、認証、検証、技術的支援の前と後の状況を比較できるようにします。また、可能であれば、比較のために対照群からのデータも収集します。
さらに、私たちは、目的を絞った調査も支援しています。プログラムの効果についての具体的な仮説を検証するための調査、あるいは景観レベルで長期にわたる、または幅広い結果を評価するための調査です。独立した立場からの知見をもたらすため、通常、この種の調査は第三者機関によって実施され、レインフォレスト・アライアンスの関与は、仮説の開発、現場訪問の支援、および結果を解釈するうえでの支援に限られています。
レインフォレスト・アライアンスが主導または発注する評価と分析

レインフォレスト・アライアンスの評価・調査部とその依頼を受けた調査担当者は、各種の分析や調査を行って結果を記録し、私たちのプログラムや基準の有効性を評価します。これらは、認証の遵守状況のデータから景観レベルの空間分析まで、多岐にわたります。また、方法論や理論を開発して、優れた実践方法を定義し、持続可能性の基準の有効性を改善するための一助としています。
レインフォレスト・アライアンスは、常に新しいデータを入手して学習し、プログラムを改善して進化させているため、以前に作成された報告書が必ずしも現状を反映していないことがあります。
発行済みの報告書の一覧と進行中および今後計画されている調査の概要をご覧ください。
調査活動への貢献方法
レインフォレスト・アライアンスは、認証プログラムや他の持続可能性プログラムの有効性を評価し、究極的に高めていくうえで、研究コミュニティが重要な役割を果たすことを認識しています。
調査研究パートナーの役割
研究機関は、学生のインターンシップから正式な研究提携まで、様々な方法で、レインフォレスト・アライアンスの評価・調査部と一緒に活動したり、レインフォレスト・アライアンスのプログラムや現場の状況に焦点を当てた研究を実施したりすることができます。
ご意見・ご感想をお寄せください
レインフォレスト・アライアンスの評価・調査方法に関するご質問やご提案を、ぜひお気軽にご連絡ください。