レインフォレスト・アライアンス2020認証プログラムの一部として、レインフォレスト・アライアンス認証製品のバイヤーに2つの財政的要件を実施します。サステイナビリティ差額とサステイナビリティ投資は、従来特定の認証プログラムで「プレミアム」と定義されていました。
サステイナビリティ差額(SD)は農場認証保有者に必ず支払われるものであり、団体認証保有者の場合は、団体構成員に全額分配され、中・大規模農場認証保有者の場合は、労働者への手当・福利厚生に全額使用されるものとしています。サステイナビリティ投資とは、農場認証保有者レベルで認証および継続的改善を維持するための投資ニーズに対して、現金または現物で農場認証保有者に支払うことと定義されています。これらは、農場認証保有者によって作成された投資計画に基づきます。
新2020年認証プログラムに対する審査が2021年7月に開始します。 レインフォレスト・アライアンス2020の新基準に移行した農場認証保有者から調達したバイヤーは、以下のスケジュールに基づいて、サステイナビリティ差額(SD)とサステイナビリティ投資(SI)の支払いを行う必要があります。
カカオ・コーヒー・ヘーゼルナッツ
カカオ、コーヒー、ヘーゼルナッツの部門では、プレミアムを支払うことがすでに業界の常識となっているため、第一バイヤーは、新基準に関連する数量に対して、レインフォレスト・アライアンスのトレーサビリティ・システムにSDとSIの支払いを記録する必要があります。ここでの第一バイヤーは、レインフォレスト・アライアンスの基準に基づいて定義されているか、または異なる場合には、その部門に特有の方針で定義されています。カカオ、コーヒー、ヘーゼルナッツの場合、この第一バイヤーは、農場認証保有者の後、認証製品を法的に所有する最初のサプライチェーン関係者です。したがって、SDとSIは、新しいレインフォレスト・アライアンス2020基準に照らして認証された数量がシステム内で取引された日から、レインフォレスト・アライアンスのトレーサビリティ・システムの第一バイヤーが記録する必要があります。記録されたSDとSIの値は、農場認証所有者とその第一バイヤーとの間の合意を反映する必要があり、支払いは、合意された条件に従って行われる必要があります。全ての農業認証保有者の新RA2020基準への移行期間は、2021年7月から2022年6月までとなっています。そのため、レインフォレスト・アライアンス認証のカカオ、コーヒー、ヘーゼルナッツを購入する全てのバイヤーは、2022年7月1日までにすべての認証農園が2020年基準になるため、例外なく、2022年7月1日以降の新規レインフォレスト・アライアンス認証量に対してSDとSIを支払わなければなりません。
ハーブとスパイス類
ルイボスを含むハーブとスパイス類の実施スケジュールは、新しい「2020年UEBT/レインフォレスト・アライアンスハーブとスパイス類」の要求事項の実施と一致します。新しい2020年UEBT/レインフォレスト・アライアンスハーブとスパイス類の要求事項に対する農場審査は、2021年7月から可能となり、2022年1月以降は義務付けられます。私たちは、遅くとも2022年12月までに、新しい2020年UEBT/レインフォレスト・アライアンスハーブとスパイス類の要求事項に対して、すべての農場認証保有者が認証されることを目標としています。SD / SI要件は、新しい基準に対して認証されたすべての数量に適用されます。 つまり、第一バイヤーは、UEBT / RAまたはレインフォレスト・アライアンス2020基準に対して認証された数量がシステム上で取引された日から、レインフォレスト・アライアンスのトレーサビリティシステム上でSDおよびSIの支払いを行い、記録する必要があります。ただし、すべての農場が2023年1月1日までに2020年の基準要件に対して認証されるため、遅くとも2023年1月1日以降は例外なく全ての第一バイヤーに適用となります。
バナナ
レインフォレスト・アライアンス認証のバナナの場合、農場の認証保有者が新しいレインフォレスト・アライアンス2020基準に移行した後に、サステイナビリティ差額(SD)とサステイナビリティ投資(SI)を次に利用可能な契約周期全体で適用する必要があります。実際には、バナナ生産者の移行期間が18か月(2021年7月から2022年12月)にわたり、業界の慣例は暦年ごとの1年契約であるため、認証生産量がサプライチェーンに入る2022年1月1日以降、遅くとも2022年12月31日の実施期限までには、生産量に対するサステイナビリティ差額(SD)とサステイナビリティ投資(SI)の支払いの義務があります。したがって、レインフォレスト・アライアンス認証バナナの全てのバイヤーは、例外なく、2023年1月1日以降にはSDとSIを支払わなければなりません。
その他の生鮮果物、果物製品(果汁、ココナッツオイル)、野菜及び花
その他の生鮮果物、果物製品(果汁、ココナッツオイル)、野菜及び花の農場認証保有者の新しい2020レインフォレスト・アライアンス基準への移行期間は、2021年7月から2022年6月です。これらの業界の年間契約周期の慣例を検討してみると、レインフォレスト・アライアンス認証の生鮮果物、果物製品(果汁、ココナッツオイル)、野菜、花の全てのバイヤーは、2020年基準に対して認証された生産量に対して、2021年12月31日以降の次の利用可能な契約周期で遅くとも2022年12月31日の実施最終日までに、SDとSIを支払わなければなりません。注意すべき点として、トレーサビリティシステムは、2021年に生鮮果物、野菜、花に適用できるようになります。
茶類
レインフォレスト・アライアンスは、茶類のサプライチェーンの特性や多くの生産国での競売システムの存在を考慮しながら、レインフォレスト・アライアンスのマルチトレーストレーサビリティシステムで報告された数量に基づいて、ブランドオーナーによる農場認証保有者への年毎のSDおよびSIの支払いを促す方法を模索しています。 マルチトレースで認証数量に対する生産者から最終販売者までのトレーサビリティを把握する必要性から、また、年次支払い方法を促進するために、少なくとも12か月分のデータを生成できるよう茶類の実施スケジュールが作られています。したがって、茶類のSDとSIの支払いは、2020レインフォレスト・アライアンス基準で認証された農場から過去12か月間に調達された製品の数量に応じて、2023年4月1日以降に行われるものとします。
サステイナビリティ差額とサステイナビリティ投資に関する部門方針
トレーサビリティ、保証、および報告要件に関する部門ごとの詳細な方針は、2021年第1四半期の終わりまでには利用可能になります
Photo credit: Sydelle Willow Smith