新しいレインフォレスト・アライアンス認証プログラムは、2020年レインフォレスト・アライアンス持続可能な農業基準に基づいており、サプライチェーン全体で責任を共有することをより重視しています。生産者からブランドオーナーまで、すべての当事者が持続可能な農業と責任ある商慣行をとることを推進します。
今後、2021年第3四半期から、レインフォレスト・アライアンス認証製品認証のブランドオーナーとして活動する小売・フードサービス企業は本プログラムに登録が必要となり、その案内が送られてくることになります。
これらの関係者が参加し、トレーサビリティが認証製品のすべてのブランドオーナーに拡大されることで、農場レベルでの投資と効果に関するデータを共有し、特定のサプライチェーンの持続可能性リスクに関するより良い見識を共有し、広範な責任ある調達分野での保証を向上させることができるようになります。
このデータに基づくアプローチは、消費者やその他の関係者の間でレインフォレスト・アライアンス認証マークの信頼性を高めることに貢献します。
登録が必要なパートナー企業(小売業者およびフードサービス企業)
レインフォレスト・アライアンス認証製品の「ブランドオーナー(ブランド所有者)」と見なされる小売およびフードサービス企業は、新しいプログラムに登録する必要があります。小売およびフードサービス企業は、すべてのプライベートラベル製品の「ブランドオーナー」と見なすことができますが、自社の販売経路を通じて販売されるノンブランド製品も含まれます。ノンブランド製品とは、主に製品自体にロゴやブランド名を表示しない生鮮農産物です。
ある企業が、他社がブランドオーナーであるレインフォレスト・アライアンス認証製品(例えば、すべてのAブランド)のみを販売している場合、登録する必要はありません。
どの企業が認証を受ける必要があるかを確認するには、こちらの表をご覧ください。
登録が必要な事業体と登録の可能性
小売およびフードサービス企業は、多くの場合、国内の子会社などの異なる事業体で構成されていることを、私たちは認識しています。これらの事業体の一部は、レインフォレスト・アライアンス認証農作物または製品の購入を積極的に管理し、他の事業体は完成した消費者製品のみを販売し、レインフォレスト・アライアンス認証マークを使用するか、製品外でのコミュニケーションで説明文言を表示します。
管理上の負担を軽減するため、認証数量の購入を直接担当する事業体、サプライヤー契約および関係を直接管理する事業体のみに、サプライチェーン認証とトレーサビリティ・アカウントを取得できるよう、登録することを義務付けています。これらの企業は、2021年第3四半期に電子メールでマルチトレースに登録するよう招待されます。
認証製品の購入を管理していないが、製品外のコミュニケーションでレインフォレスト・アライアンス認証マークや文言表示を使用したいと考えている事業者や、製品上の商標の使用承認依頼の提出を担当している事業者も、商標使用承認アカウント(マーケットプレイス2.0)を取得するために登録する必要があります。これらの事業体には、消費者に製品を販売する店舗、子会社、フランチャイジー、オンラインチャネル(ECサイト等)、カフェなどが含まれます。
これらの事業体は、認証書やトレーサビリティのアカウントを取得する必要はありませんが、レインフォレスト・アライアンスの使用許諾契約書に署名するか、子会社として記載されている場合には本社が署名した使用許諾契約書に関連付けることが求められます。その後、その企業は、商標使用承認システムのアカウントを取得し、そこからレインフォレスト・アライアンスの認証や文言表示を使用したすべてのコミュニケーション資料をアップロードすることができます。すべての農作物において、商標使用承認システムは、マーケットプレイス2.0を使用します。
レインフォレスト・アライアンス認証製品(製品上のレインフォレスト・アライアンス認証商標を含む)を販売しているが、これらの購入活動を管理しておらず、レインフォレスト・アライアンス認証マークや製品外コミュニケーションでの文言表示を使用していない他の事業体は、登録の必要はありません。
登録後
登録手順において、企業は、その事業、購入するレインフォレスト・アライアンス認証作物とその活動・作業に関する情報を提供します。この情報に基づいて、当該企業はレインフォレスト・アライアンス持続可能な農業基準からの特定の要件を遵守する必要があります。
検証レベル
検証レベルとは、特定の事業体(所在地または施設) のリスクを評価するために必要な手順の頻度と査定手順を指します。この検証は、組織の認証プロファイルのレインフォレスト・アライアンスの内部査定から、認証機関によって実施される施設審査までさまざまです。
検証手順により、企業はレインフォレスト・アライアンスのシステムを通じて発行されるサプライチェーン認証書を取得できます。検証手順の詳細については、サプライチェーン・リスク査定のページをご覧ください。
一般的に、小売およびフードサービス会社は検証レベルAに分類されます。これは、認証書がレインフォレスト・アライアンスによって発行され、外部の認証機関の審査は必要ないということを意味します。
小売またはフードサービス企業の事業体または所在地が、サステイナビリティ差額 (SD)またはサステイナビリティ投資 (SI)要件に直接責任がある場合、検証レベルBに該当します。この場合、事業体は認証機関と連携し、システムを介して遠隔審査を受けます。審査員は、審査に続いて、システムに審査報告書を提出し、認証書を発行します。
レインフォレスト・アライアンスは、特定の公共のレインフォレスト・アライアンス関連の文言表示に関連する審査を導入することがあることに注意してください。詳細については2022年に提供する予定です。
オンライン・トレーサビリティ・アカウント
有効なサプライチェーン認証書を取得すると、保有者はオンライン・トレーサビリティ・アカウントを取得できます。企業がサプライチェーン認証書を取得すると、購入した作物に関連するオンライン・トレーサビリティ・システムのアカウントに自動的にアクセスできます。これは、コーヒー、ココア、茶類、ヘーゼルナッツ、またはハーブやスパイスのためのマルチトレース、またはバナナ、切り花、生鮮果物、加工果物(果汁、缶詰果物、ココナッツ油)と野菜のためのマーケットプレイス2.0、のいずれかです。
トレーサビリティ・システムでは、小売およびフードサービス企業は、プライベートラベル製品またはブランド製品に対してのみ、認証数量購入に関する取引情報をサプライヤーから受け取ります。レインフォレスト・アライアンスは、各企業が提供するトレーサビリティー・データに関連した農場への投資と効果に関する報告書も共有します。
バナナと生鮮果物の場合、小売およびフードサービス企業は、レインフォレストアライアンス認証として購入したすべての製品の取引情報をサプライヤーから受け取ります。
トレーサビリティに関するご質問は、レインフォレスト・アライアンスの貴社担当者またはカスタマーサクセスチームにお問い合わせください。
商標使用承認アカウント
製品外のコミュニケーションでレインフォレスト・アライアンスの認証マークまたは文言表示を使用している企業体、または製品包材の商標使用申請を提出する責任を負う企業体も、認証を受ける必要がない場合も、登録する必要があります。登録後、商標承認システムのアカウントを受け取ります。すべての農作物において、商標使用承認システムは、マーケットプレイス2.0を使用します。