気候変動への取り組み
海面の上昇、異常気象、深刻な洪水、頻度と被害規模をますます拡大させる自然災害――。気候変動に対して、今、対策を取らなければ、すべてが現実になってしまうかもしれません。気候変動のなかには自然のプロセスの結果として起きているものもある一方で、地球の温度の最大の変化は、人間の活動によって引き起こされています。なかでも大きな原因となっているのが、森林破壊や農地転用、さらには持続可能でない観光業の結果として発生する温室効果ガスの大気中への過剰放出です。
私たちの活動
レインフォレスト・アライアンスは地域共同体や企業 が森林破壊を削減して新しく植樹を行い、持続可能な方法で生活の糧を得て、さらに気象条件の変化に適応できるよう支援しています。認証と検証の活動を通じて、森林管理者や農園主、観光業の経営者に資源を守るためのツールをもたらすとともに、これらの事業体が環境・社会・経済面の厳しい基準を順守しているかどうかを確認しています。
レインフォレスト・アライアンス認証農園では、森林を伐採することが禁じられており、健全な土壌を維持して、原生の生態系を保護するとともに、エネルギー、水、農薬の使用を減らすことが義務付けられています。これにより、温室効果ガスの排出を削減して、農園内の樹木や草木に貯留される二酸化炭素を増やすのが狙いです。2011年2月、レインフォレスト・アライアンスは、サステナブル・アグリカルチャー・ネットワーク(SAN)やその他の様々な組織と協力して、 気候変動の緩和とその対応のための基準となる「気候モジュール」を発表しました. 。この新しい基準は、レインフォレスト・アライアンス認証農園にすでに義務付けられている持続可能な慣行をあらためて確認するとともに、気候変動への緩和とその対応という点で最大の効果を発揮している活動を強調するものです。また、林業においては、森林管理協議会(FSC)の認証基準に、伐採搬出の影響を削減するための要件が盛り込まれています。1994年以降に人工林に変換された森林は、FSC認証を受けることができません。
さらに、正しく管理された観光業の企業も、森林破壊への有効な代替策をもたらすことができます。レインフォレスト・アライアンスでは、地域共同体と協力して、こうした事業の振興や改善を促すとともに、カーボン・フットプリントを管理するための研修を提供しています。このほか、森林地域の共同体が再森林化事業を実践するのを支援したり、これらの事業を独立した立場から監査・検証するなどして、これらの事業が一般的な炭素隔離の基準を満たしているかどうかも確認しています。
活動実績
- FSCの基準に則して世界各地で6,360万ヘクタール(1億5,700万エーカー)の森林を認証し、責任ある林業が森林破壊に代わる有効な方法となり得ることを実証しています。事実、グアテマラのペテン地域では、FSC認証を取得した土地の森林破壊率が、隣接する保護区に比べて約20分の1であることが調査結果で明らかになっています。
- SANに加盟するパートナー組織と協力して、8万カ所以上の農園で、森林破壊を防止し、気候変動を緩和し、気象条件の変化に適応するための慣行の導入を支援しました。また、森林破壊と気候変動の大きな原因となっている畜牛生産とバイオ燃料の生産においても、他組織との協力を通じて、持続可能な慣行の基準を開発しています。
- 地域、国、世界レベルで気候変動に関する政策策定を働きかけており、先住民族や地域共同体の積極的な参加を促すとともに、生物多様性と生態系の保護を優先する政策を奨励しています。
レインフォレスト・アライアンスの活動
森林の維持保全 |
気候変動への取り組み |
野生生物の保護 |
貧困の緩和 |
事業慣行の転換 |
